こんにちは、管理栄養士のゆっぽこです。
前回、旦那ふとの血液検査結果を公表しました。
その中で新たに『糖尿病』の疑い(数値だけなら、すでに糖尿病確定ですが…)があり、かかりつけ医に『このままじゃ死ぬよ』と連呼されました。
実は、この検査を受けるとき、ふとは朝ご飯を食べていったのです。朝6時半頃に食べ、血を抜かれたのは10時頃だったそうです。
素人感覚だと、『朝ご飯食べてきちゃったからですよー』と言い訳したくなりますよね。ふとも先生に言ったそうですが、『関係ない!』と一喝されたようです。(普通に温厚な先生だと思いますが、そんな先生も怒らせたふとの結果って…)
とは言え、いろいろと疑問に思うこともあり、HbA1cについて勉強してみました。
そもそもHbA1cとはなに?
HbA1cとはヘモグロビンエーワンシーと読みます。
ヘモグロビンとは、赤血球内に含まれているたんぱく質の一種です。主に鉄を含む『ヘム』と、たんぱく質でできている『グロビン』が結合したものです。
この『ヘム』が酸素と結びつき、体中に酸素をいきわたらせています。
健康診断ではヘモグロビンの数値を検査しますよね。貧血の疑いがわかるようですが、このお話はまた別になりますので置いておきます。
そして、このヘモグロビンは血液中の糖とも結合しやすいそうです。
結合した糖の種類によって呼び名があるようですが、ヘモグロビンとブドウ糖が結びついたものを、HbA1cといいます。
血液中にあるブドウ糖が多ければ多いほど、ヘモグロビンはブドウ糖と引っ付くので、HbA1Cの値も上がるというこです。
というこで、HbA1cは糖尿病の可能性があるかどうかを判別する数値として使われているようです。
血糖値とHbA1c値って違うの?
糖尿病と聞くと、血糖値じゃないの?と思いました。ふともグルコース(血糖)とHbA1c両方、検査しています。
トクホ(特定保健用食品)でも『血糖値が気になる方へ…』とか、明記されています。血糖値のほうがなじみがありますよね。
血糖値とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度です。食事によって糖質(炭水化物)をとると、体内でブドウ糖となり、血液中に入り、全身の細胞へ運ばれます。
(ものすごく簡潔に言ってすみません。。。20年以上前に勉強したことを思い出しました。あの頃はなんであんな化学式が管理栄養士に必要なのか理解できませんでした。。。体の中のことと臨床値は別の教科で学ぶため、凡人には必要なのかも分からず、生化学系はただテスト用に勉強していました。もったいないことをしました。。反省。今は分かりやすくなっているといいなぁ。ひとりごと。)
血糖値は食事に影響されやすく、食後は健康な人でも数値が上がります。なので、健康診断は食事をとらないよう言われます。
HbA1cは血液中のブドウ糖と結びついたものです。へモブロビンは、いったん糖と結合すると、赤血球の寿命(120日ほど)が終わるまで離れません。ヘモグロビンは体内をぐるぐるめぐっているので、血液中のブドウ糖が多い人は健康な人よりこのHbA1cが多くなるということです。
ちなみに体内の赤血球数は成人でおよそ20兆個。骨髄では毎日2000億個ほど作られているそうです。人間の体ってすごいですね。
HbA1c値はすべてのヘモグロビンの量の中で糖が結合したヘモグロビンがどのくらいの割合であるかを表したもの(%)です。赤血球の寿命から、過去1~2ヶ月の間の平均値となるため、食後だろうが空腹だろうがどんな時でも測定できることが可能だそうです。
なので、ふとのかかりつけ医は、ご飯食べてきた宣言をしたふとに『関係ない!』と言ったのですね。納得しました。
HbA1c値の見かたとは。
HbA1c値が6.5以上だと、糖尿病の疑いがあると判定されます。HbA1cだけでは糖尿病と診断されません。
http://yuppoko-eiyo.net/2020-02-10/
実際に糖尿病と診断するには、HbA1c以外に朝の空腹時血糖値や経口ブドウ糖負荷試験など、再検査が必要となります。
ふとのかかりつけ医は、肝臓系の先生のため、今のところ様子見をされています。薬を飲んで、血糖値も高いままだと、糖尿系の先生を紹介されるのかなぁと思います。
血液検査の結果は、この値は肝臓に関係するのかなぁ、糖尿病に関係するのかなぁとなんとなく見ていたので、こうして勉強してみるものいいものですね。
あとはね、数値が下がるよう、がんばりましょう!
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