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学校給食の調理員ってどんなお仕事?

こんにちは、管理栄養士のゆっぽこです。

私は給食関係の様々な仕事をしてきましたが、現在は学校給食の調理員をやっています。直営ではなく、委託給食会社に入っています。

この時期は、新しい仕事を始めてみよう!と思われる方もおられるかな、と思い、学校給食の調理員のお仕事を簡単ですがご紹介したいと思います。

目次

学校給食の調理員はなにをするの?

給食調理の仕事を簡単に説明すると、献立に従って野菜を洗ったり、材料を切ったりし、調理をし、その場所に合った方法で提供し、最後に食器などを洗浄します。

場所としては、学校、病院、施設、保育園が主ですが、会社の食堂も含まれることもあります。

学校給食は、食数が数百人から千人以上のところもあり、その分材料もめちゃくちゃ多いです。玉ねぎとか、数十キロ使います。(もちろん子どもが少ないところは、少ないですよ)

ざっとした1日の流れは…、

朝から野菜を洗い、野菜や他の材料を切ります。また加工品は袋からあけ、中に異物が入っていないかチェックをします。

そして、調理をして、配缶とよばれていますが、各クラスごとに入れ物に分けていきます。(調理は最初からやらされるところはあまりないと思いますが…)

給食の時間になれば、子どもたちに給食を渡し、調理に使った器具や子どもたちが使った食器などを洗い、仕事は終わりです。

病院や施設などは365日3食提供するのに対して、学校は昼食のみの提供です。もちろん土日など学校がお休みの日は給食もありません。

直営は、公務員となります。給食調理は委託化が進んでいるため、公務員の調理員はなかなか募集がない、もしくは非常勤やアルバイトの募集がほとんどなのが現状です。

私も現在、委託給食会社に所属しています。一般的に募集されているのは、委託の調理員がほとんどだと思います。

基本的に、委託給食会社の社員になるには、調理師か栄養士の免許が必須なところが多いですね。

ここでは、免許は持っていない、でも募集を見てなんとなく興味があるけど、どんな仕事なんだろうという方向けに書いていきますね。

学校給食の調理員のメリットは?

ずばり、子どもさんに合わせて仕事が休めることです。

春、夏、冬休みの間、パートさんはほぼお休みになります。(会社によっては清掃の出勤をお願いされますが、給食がない日の休みはすんなり通ります)

ただ、長期休暇中はお休みなので、パートさんのお給料がありません。月によって収入の差は激しいです。年間で扶養内で収めている方がほとんどです。

パートさんのお仕事は、だいたい9時頃から15時頃までになりますので、保育所に預けられて働かれている方もいらっしゃいます。

子どもさんが小さいときはパートさんとして休みを確保しつつ働いて、子どもさんが大きくなられたら社員になる方も多くいらっしゃいます。(社員の朝は早いので、子どもさんが小さい時から社員として頑張られるなら、ご家族の協力は必要かと思います…)

比較的、パートさんの希望休みは聞いてくれるので(会社によりますが…)、この日は午後から帰りたいなど細かい希望も聞いてくれるところも多いですよ。

また、2年働くと調理師免許の受験資格が得られますので、スキルアップを考えている方にもおすすめです。

あとは、お昼ごはんとして学校の給食を食べることができるので、(もちろん給食費は払います)給食に興味のある人はおすすめです。また、ランチ代としては安く済みますので、お得じゃないかなぁとは思います。

学校給食の調理員に向いている人は?

とにかく体力は必要です。

仕事は100%立ち仕事です。休憩以外、座ることはまずありません。

また、重いものを絶対に持ちます。2人で持ったりすることもありますが、力はいります。体力に自信がない方や腰痛持ちの方は、あまりおすすめできないかもしれません。ただ、コルセットをつけて工夫して働かれている方もいらっしゃいますし、長く続けると力のコツがわかってきますので、圧倒的に楽にはなります。

実際に、1週間以内で辞める方も多いです…。理由は、思っていたよりしんどかったというのがほとんどです。

野菜を洗い続ける、切り続ける、食器を洗い続ける…と単純作業が延々と続く業務が多いです。単純作業が好きな方には向いているかもしれません。

あと、学校給食は衛生管理が厳しく、ルールも多いです。

決められたことを守ることが得意な方は、職場でとても喜ばれます。

私も今まで仕事をやってきて、器用な方や仕事を早く覚える方は最初はすごく助かりますが、長い目で見るとやはり真面目でルールをしっかり守れる方が1番助かります。

気になる人間関係は…

各学校には、責任者と呼ばれる人がいます。

会社のやり方も影響しますが、現場の雰囲気は、この責任者しだいです…。

厳しい人もいれば、優しい人もいますし、全然仕事ができない人もいます。責任者によって、全然現場の空気も仕事のレベルも違います。

圧倒的に女性の職場ですが、責任者は男性も多いです。(必然的に男性のパートさんが少ないので、仕方ないですね。)

ただ、社員は異動することが多いので、古い人が多い現場はパートさんが強いところも多いです。パートさんのほうが人数が多い現場がほとんどです。(都会はなかなか人が集まらず、社員が多いらしいですが…)

どのお仕事でも言えますが、人間関係は入ってみないとわかりませんね。

昔は、かなりきつい人も多く、新しい人には当たりが強い人が多い職種でした。でも最近は、その世代の方が引退され始めているので、優しい現場もだいぶ増えたなぁと実感しています。

面談のときに、他のパートさんの年齢など聞いてみるといいかもしれませんね。30代の人が多い現場は、優しいところが多いというのが私の勝手な見解です。あくまで個人的な意見なので、ご注意を!!

うれしいことは…

学校では、給食を渡したり、返ってくるときに立ち会うことが多いです。

子どもたちから、『おいしかったよ!』とか『ごちそうさま!』とかいろんな言葉をかけてもらえます。

ものすごく大変な給食のときも、声をかけてもらえるとすごーくすごーくうれしいです。

ただ、ちょっとあんまり…な給食のときは、たくさん残って返ってきます。そのときは落ち込みますが…。

ダイレクトに反応が見れることはやりがいにも繋がります。

まとめると…

子どもさんと一緒に長期休暇はお休みしたい!という方にはおすすめです。

また、扶養内で働きたい方にもおすすめです。

体力に自信がある方、また、子どもたちと接する時間が楽しい!という方にぜひこのお仕事に興味を持っていただき、一緒においしい給食を作っていきたいですね!

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