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学校給食におけるノロウイルスについて考える

今年の冬は、学校給食にてノロウイルスの食中毒がたくさん出てしまいました。

東京の立川市ではきざみのりが原因と断定されました。和歌山県の御坊市も断定はできていませんが、同じきざみのりを使っていたようです。小平市でも起こりました。

食中毒ってなかなか原因が断定されることは難しいです。特に調理員が原因の場合は、同じ給食を食べているので、他の調理員が感染することが多いため、断定はできません。

実際、給食従事者にも食中毒の意識が低く、自分が持っているノロウイルスを給食にうつしてしまい、食中毒を起こしてしまう場合があります。

ただ、学校給食の衛生管理は、きっと一般の人から見たら『そこまでしなくてもいいんじゃない?』と言えるほど、1番厳しいです。

病院や施設なんて、もう全然レベルが違います。私は施設経験が長く、そこから学校へ行ったので、最初はびっくりしました。20年前に起こった大阪府の食中毒から一気に厳しくなり、今でも年々厳しくなっています。

ただ、都道府県や市町村でレベルが違うので、厳しい市町村はすべて加熱というところもあれば、生の果物を出している学校もあります。

私は自分が菌を持っているかもしれない、どこかしらに菌があるかもしれない、という考えて行動すればある程度は防げるという考えです。

普段から食べ物に気をつける、体調管理を行う、加熱調理をしっかり行う、給食ができあがった後は清潔な状態で作業を行う、などなど。

でも、材料を扱っている業者さんやその工場なりお店なりが、どのような衛生管理を行っているか、また衛生知識を持っているか、まったくわかりません。

しかも焼きのりがどんなところでどんな人が作っているかなんて…。

まさか乾物にウイルスがつくなんて…。

今回のことは私も想像を超えた出来事でした。

どうしたら防げるのだろう…。使う加工食材すべての工場を市町村が衛生状態をチェックするなんて不可能に近いし、加工品をすべて加熱するとなると、ふりかけやゼリーなども出せません。

でも、食中毒で苦しんだ児童や生徒のことを考えるととても辛いです。給食は再開されますが、苦しんだこどもたちの中には給食が怖くなった子もいるでしょう。のりが食べられなくなった子もいるでしょう。

給食に関わる者として『調理する人が原因じゃなくてよかった』では終わらせたくないです。自分の関わるところではなお一層、衛生管理をしっかりとしていきたいです。

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